L社 潮田健次郎氏 読書 私の原点 そして Y君に謹呈

Category : 市井の人
今日の投稿は私の過去35年のL社時代の仕事に強く結びついています。


私自身の経験をこの投稿に残し、今の仕事の関係者(全て年下でほぼ前職の後輩)に伝えようかどうかちょっと悩みました。

何故なら 後輩たちに一方的に発信することが、私の考えが独りよがりになってしまうかもしれないと思ったからです。


さて 本題に入ります。

潮田健次郎氏 という現LIXIL(旧トーヨーサッシ⇒旧トステム)の創業者・企業家と、接する機会が私の35年のサラリーマン時代にありました。

10年ほど前に、日経新聞の裏面の看板記事である【私の履歴書】に、氏の経歴と成功までの道のりが一ケ月間掲載されました。

本も出版されていますが、

ネット検索すると

 私の履歴書 復刻版 潮田健次郎 : 日経Bizアカデミー で、今でも無料で読めます。


一番 最初に潮田健次郎氏を拝見したのは22歳の春です。

大学卒業後のS53年(1978)4月の入社式だったと思います。

当時は現在の売上の20分の1以下の、年間売上1千億円の会社でした。

それでも 新人の私には社長と話す機会は、私が社会人として成長しているだろう10年後の30歳過ぎにしか無いだろうと思っていました。


その後に直接話す機会に恵まれたのは、私が多分26~27歳で 新潟県全県を一人で担当した時代でした。
今から34年前ほどの、2~3月の寒い時期の新幹線が開通していない時代です。

東京から新潟県長岡市に日帰りで来られ、帰京するため 当時寒い長岡駅のホームか構内の待合室でお見送りしていた時でした。


突然 潮田健次郎氏から問いかけられました。

アベ君 何か本を読んでいますか?』 と。


当時は本よりも、休日は筋肉系スポーツが目先の楽しみでした。

20代のスキー草レースに出場前の画像 と とあるスキー場の30度近い急斜面を滑る懐かしい画像です。

200911に投稿した23~24歳頃のスキー草レレース前 1980年頃の滑降画像


(体をハードに動かすスポーツが好全身の筋肉を使う、スキーにテニス・そしてトレーニングのランニング お蔭様で今では考えられない ちょいマッチョになっていました。)

給料のほとんどを1台定価で10万円台のスキー板購入にあて、仕事のリフレッシュの為にスキーをするのではなく、スキーの為に仕事をするという中途半端な時代だったかもしれません。


当時スキー関連の本しか読んでいなかった私は、どう答えていいか分からず返答をためらっていると、

『アベ君 本を読んで下さい。  きっと いつか 役に立つ 時がきます。』

一平社員としては、『はい!』 と答えるだけでした。

今でもその時の事を鮮明に覚えています。


又 その前後に 新潟県佐渡で開催された 全国各地の代理店様の代表である地区会長様(皆様全国TOPクラス)との会長会に、潮田社長もご夫妻で参加されました。

当時新潟県担当だった私は現地のお迎え・段取りスタッフとして待機しておりましたが、ご夫妻が一平社員の私にも気を遣って下さったことに感激したものです。


それから数年後に東京に転勤になりました。

当時の東京には首都圏だけあって売上規模も地方と比較出来ないほど多く、L社でも優秀な人材が沢山おりました。

どうしたら田舎育ちで、有名大卒でない私が、同期に負けないで付いていけるか?


『そうだ 潮田社長の言う通り 本を読もう。』

たまたま徒歩5分ほどの距離に、葛飾区の区営図書館がありました。

亡き大正生まれの父は海軍の兵士ではありませんでしたが(幼少時の怪我で目が多少悪く、兵役検査でそうなったよう)、軍属として海軍の兵工廠で海軍飛行機の塗装や爆弾作りが当時の仕事だったと聞いています。

私が高校生時代に時々読んでいた本は、父の愛読書である司馬遼太郎の『坂の上の雲』でした。

坂の上の雲


1968年(昭和43年)から1972年(昭和47年)にかけ『産経新聞』に連載。単行版全6巻(文藝春秋、初版1969年~1972年)、文庫版全8巻(文春文庫、初版1978年、島田謹二解説)で刊行。

陸軍と海軍とに所属した、秋山好古、秋山真之の兄弟と正岡子規の3人を主人公に、愛媛県松山出身の彼らが明治という近代日本の勃興期を、いかに生きたかを描き、青春群像小説の面が強調されている。


なら 司馬遼太郎の本を読んでみよう。

当時の葛飾区図書館は予算があったのか、『坂の上の雲』を含め司馬遼太郎全集30巻が全て揃っていました。

一冊2週間のペースで読書し、確か約1年間で読破させて頂きました。
当時 営業職でしたから平日の日中ではなく、休日の土日にまとめ読みです。

お蔭で家内には、当時 幼かった娘との時間を作るよう、かなり不平・不満を言われましたけど。


基いで お蔭さまで 司馬遼太郎氏独特の分析による、明治感や日本人としてのオリジナリティを見る視点を学ばせてもらった記憶があります。

一番 勉強になったのは、氏が朝日新聞記者として培った文書のまとめ方で、 特に氏の特有な『起承転結』方法が私には分かり易かった。

言葉では上手く伝えられなくても、時間を掛けて頭の中を整理して簡潔に文章にまとめる。

自分ながら器用ではない私には、氏の小説はうってつけの手本になりました。


それから10年が経ち40代前半に、営業系からスタッフ系の仕事になりました。

上司である統轄支店長の考え・戦略から方針を発表資料にまとめる仕事です。
その資料は本社で社長や役員の承認後に、組織として各支店・各拠点に展開する統轄支店の根幹の方針です。

統轄支店長のブレーンだったと思います。
周りからもそう言われていました。

しかも当時の統轄支店は社員数千人以上で、営業マンは300人以上のマンモス統轄支店。

所長・課長・支店長だけで、100人は在籍していたかと思います。

かつ売上高は中小規模の上場企業を超える、年間売上1000億円超の組織・規模になっていました。

そんな中 資料作成の基本にしたのは、司馬遼太郎氏の分かり易い文章作りと、シンプルな起承転結をベースにしたまとめ方です。


ビジュアル的な面で参考にしたのは、漫画家の 矢口 高雄 氏。(私の実家から山一つ越えた地区の出身です。)

代表作 『釣りキチ三平』(つりキチさんぺい) は40台 以上の男性なら誰もが知っているヒット作です。

つり吉 三平

氏の仰る 『作者として 『自分が読んで楽しいか!  子供たちが読みたくなるか!』の考えが、私にはピッタリでした。

私自身が長い文章が嫌いだった事もあり、如何に少ない文字と 見やすいビジュアル(数値グラフ や 参考画像)で伝えられるか!

私が仮に研修の講師や予備校の講師なら、如何に生徒を飽きさせないか?
かつ短時間で研修の成果を上げるには!

生徒は面白い・何かある・そして自分が成長出来ると思ったら、その先達に黙って付いてきますから。

大規模でスピードを求められる組織でしたので、時間を浪費する結論の出ない長い会議と、会話の無い一方通行の会議や研修はご法度でした。

どちらかと言うと、朝令暮改 と揶揄されるほど方針が変更にある事が当たりまえの社風で、活動的でせっかち系な私はこの社風が好きでもあり 合っていました。


その仕事を6年ほど続けた結果、スタッフでありながら 当時の営業本部特別功労賞を受賞し、副賞としてアメリカ研修旅行に行かせてもらいました。


その後は本社スタッフとして、潮田社長(当時は会長職になっておられましたが。)と何度か仕事の件でご提案をさせてもらう事がありました。

当時の潮田会長は、「現代経営学」あるいは「マネジメント」(management) の発明者 や 『経営学の神様』と言われる
ピーター・ファーディナンド・ドラッカー 氏の本を、社員に薦めていました。

ドラッカー
ドラッカー2



その信望者で「伝説の経営者」と呼ばれた ジャックウェルチ の本も、仕事の関連で読ませてもらいました。

結果 TQCやシックスシグマの要点を多少なりとも理解して、それをベースに資料作りが出来たかと思っています。

ジャック・ウェルチ わが経営


今はフランスの自動車会社ルノーの取締役会長兼CEO(PDG)にして、日産自動車の社長兼最高経営責任者(CEO)となった、カルロス・ゴーン の 『ルネッサンス ― 再生への挑戦』 は、何度も読みました。

ルネッサンス ― 再生への挑戦


そのポイントをL社の戦略スタッフとして、経験の浅いライン長に教えていました。


本嫌いな人でも ドラッガーの世界に入れる、

【もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』 】は、アニメ化・確かAKB演じる実写化され、ネット版と合わせ300万部を超える大ベストセラーになりました。

もしドラ 2009-12-4

7年前の2009年にとある商社に営業職に採用され、新社会人となった娘に黙ってプレゼントしました。
娘から 読書感は聞きませんでしたが、最後まで読んだようです。

又 当時 仕事でも研修の教材に使っていました。

売れた本ですから、どこの図書館にも置いてあると思いますので、ドラッガー入門編としてお薦めします。



先日 正しく熱意力投派で、今後はライン長を任される可能性の高いY君と同行しました。

普段は本を読まないというY君に その際に話したのは、『お子さんと一緒に図書館に行って、お子さんには読み聞かせ用の本、自分の今後のレベルアップの為に自分用に 借りたらいい。』 『きっと これからのY君の人生の中で役に立ち時があります。』

と 自分勝手に話してアドバイスしました。

ですが Y君自身が選ぶ道ですから、Y君が決めることです。


潮田 健次郎 著 熱意力闘 【日経新聞 私の履歴書】―

潮田 健次郎 著 熱意力闘

この本は前述のとおりネットで読めます。

そして カルロス・ゴーン氏の『ルネッサンス ― 再生への挑戦』を、Y君やこれからリーダーを目指す中堅社員と、L社の後輩に薦めたいと思います。

そして もしドラ もです。   

もしドラを卒業したら、次のステップで本命の 【ドラッカーの『マネジメント』】に挑戦してみて下さい。

ドラッカーの『マネジメント』


因みに 現在 私が読んでいる本は こちらです。

四雁川流景

四雁川が流れる東北のある街を舞台とした短篇集で、僧侶で芥川賞作家 玄侑宗久氏 の作品です。

ビジネスとは一切関係のないジャンルで、どの物語も「死」が身近に かつ丁寧に描かれている。

私の年齢では自分ではなく、父母兄弟や親戚に、人生の先輩と、多くの年長のお知り合いがおられます。
そうした方とどう接していこうかと思い、読んでいる次第です。

よって現役時代と違い、読む本が変わってきています。


本日も長文にお付き合い頂き有難う御座いました。

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プロフィール

蕎麦打ち

Author:蕎麦打ち
ヨーロッパでは『JAPAN』といえば漆器の事です。
実家の亡き父が漆器職人・継いだ兄が伝統工芸士の環境に育ち、伝統と文化を愛しつつ、新しい事やチャレンジも好きな日本のどこにでもいるサラリーマンです。
その日常を【市井の人】として、平均的中年お父さんの目線から、好きな事や興味がある事を中心に綴ります。
デジカメ:RICOH
GR LENS A12 28mm F2.5
LENS A16 24-85mm F3.5-5.5
CX3
GR LENS A12 50mm何時か欲しい
携帯:PANA

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